中国語: 臭い食べ物のいろいろ - 中国の臭味美食
日本にも「納豆」をはじめ、伊豆諸島の特産品「くさや」(魚類の干物の一種)など、各地で「臭いけど美味しい」とか、むしろ「この匂いがいい」となるようなグルメがあります。
長い歴史の中で多様な文化をもつ中国にも、多くの「臭い美食」があります。
中国語ではこのような"臭味美食" [chòu wèi měi shí]は
闻起来臭,吃起来香
[wén qǐ lái chòu, chī qǐ lái xiāng]
闻着臭,吃着香
[wén zhe chòu, chī zhe xiāng]
のように表現されることがあります。
この漢字を見て「あれ?なんで『聞』の漢字なの?間違い?」と思われる方もみえるかもしれません。
中国語での「味」と「におい」の表現については、こちらの記事をご覧ください。
中国語: 「おいしい」「味」「におい」はなんていう? 味とにおいの関係性
中国語で「おいしい」は「食べ物」と「飲み物」で変わります。「すごく美味しい」「うまい」「超うまい」「この味は素晴らしい」の表現も紹介しますが、中国語の"味"という漢字の意味は、日本語と同じではありません。また、「においを嗅ぐ」の動詞も違います。「臭い」や「風味」「食感」についても見ていきましょう。
中国臭味美食
臭豆腐 [chòu dòu fu]
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| 臭豆腐 |
螺蛳粉 [luó sī fěn]
広西チワン族自治区の柳州市発祥の、いわゆる「ビーフン」で米粉麺です。
臭い理由は、"酸笋" [suān sǔn]という、発酵したタケノコが重要な材料のひとつとなっているためです。
臭いがなければ、さわやかな酸味といえますが、臭いはかなり強烈です。
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| 螺蛳粉 |
北京豆汁儿 [běi jīng dòu zhī er]
"北京豆汁"と表記される場合もあります。
文字による記録だけでも300年の歴史を確認できる北京の伝統的な軽食です。
緑豆(リョクトウ)が原料で、でんぷんを濾過した後の残りかすを発酵させたもので、胃の保護や解毒、解熱の効用があるとされています。
有名なのは「におい」だけではなく、"中国地域十大名小吃"のひとつとして、地域の有名な軽食として知られています。
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| 北京豆汁儿 |
臭鳜鱼 [chòu guì yú]
臭桂鱼 [chòu guì yú]
日本では「ケツギョ(鱖魚、桂魚)」として知られているスズキ目の魚で、代表的な"徽州菜" [huī zhōu cài]です。(現在の"安徽省"・日本語読みで「あんきしょう」)
ケツギョを室温25℃前後の環境で樽の中で薄い塩水に漬け、石で押さえて6~7日後に臭いが発生します。その後、油を入れて焼き、豚肉やタケノコをあわせて弱火で煮込んで濃縮させるという、手の込んだ料理でもあります。
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| 臭鱖魚(臭桂魚) |
徽州毛豆腐 [huī zhōu máo dòu fu]
こちらも"徽州菜"のひとつで、伝統的な"名菜"です。
この"毛豆腐"は"霉豆腐" [méi dòu fu]とも呼ばれ、日本語にすると「カビ豆腐」となるように、表面は薄い白カビに覆われています。
千年前には「豆腐に新たな活力を与えた」といわれており、"徽州第一怪,豆腐长毛上等菜"という言葉とともに伝えられています。
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| 徽州毛豆腐 |
臭冬瓜 [chòu dōng guā]
臭冬瓜は、浙江省寧波の漢族伝統の"名菜"です。
冬瓜を小さく切って煮た後に冷まし、少量の塩とごま油・老酒などの調味料を振りかけた料理ですが、浙江省は海に面しているものの、昔は冷蔵設備が整っていなかったため、豊富な海産物を塩漬けにした発酵食品が一般的となっていました。
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| 臭冬瓜 |
徐州盐豆 [xú zhōu yán dòu]
臭盐豆 [chòu yán dòu]
"盐豆"(日本の漢字で「塩豆」)は、豆瓣酱 [dòu bàn jiàng]の一種で、日本でも「豆板醤(トウバンジャン)」として知られていますが、「豆板醤」が臭いのは意外かもしれません。。
"徐州盐豆"は、臭いの中に香りがあり、後味がしっかりしていて、酒のつまみとしても食されます。
同様に大豆が原料で、茹でて、熟成・発酵させ、調味料を混ぜて撹拌して、といった約10日間という多くの工程を経て作られます。
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| 徐州塩豆(臭塩豆) |
香椿 [xiāng chūn]
"香椿"は、「香草」として料理に用いられます。
"椿"の字が入っていますが、日本の「椿(つばき)」とは異なり、「チャンチン」として知られています。
中国中部・北部原産の高さ10mほどのセンダン科の落葉高木で、樹木は家具などに用いられ、若芽が食用として用いられます。
ちなみに、日本の「椿(つばき)」は中国語で、
- 耐冬 [nài dōng]
- 茶花 [chá huā]
- 日本椿花 [rì běn chūn huā]
のように表されます。
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| 香椿(チャンチン) |
榴莲 [liú lián]
果物の「ドリアン」です。どちらかというと中国の果物というわけではなく、タイやマレー新亜・シンガポールなどの東南アジア一帯で好まれています。
強烈な臭いのため、ホテルでは持ち込み禁止となっている所が多くあります。
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| ドリアン |
また、中国にも「納豆」はあり、漢字も同じで中国語では"納豆" [nà dòu]といいます。
※ 納豆の起源は、日本が起源で弥生時代という説も含めて諸説ありますが、中国では秦時代から漢時代(西暦前221年~西暦220年)の中国起源説が一般的です。
筆者は、"臭豆腐"と"螺蛳粉"と"榴莲"の3つを試してみましたが、ドリアン以外は臭いながらも美味しくいただけました。
ドリアンは慣れが足らないのか、受け付けられませんでした。(3回食べれば慣れると言われたものの、2回目の勇気がありません…)
これらの「香り」が好きな人にとってはもちろん、"好香啊!"(いい香りだ!)になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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