中国語: 中国人はチャイナドレスは着ない!? 本物とコスプレ用 歴史について
中国のイメージと言えばチャイナドレス!というくらい有名ですが、実は多くの人がイメージするほど、中国人はチャイナドレスを着ることはありません。
今回は「チャイナドレスとは?」という疑問について、詳しく解説していきます。
目次
- チャイナドレスの正式名称は"旗袍" (チーパオ)
- チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)の起源
- チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)にスリットがある理由
- チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)の歴史
- 礼服としてのチャイナドレス
- チャイナドレスが着用されなくなった主な理由
- 最近はチャイナドレスに再注目!?
- 漢民族としての伝統衣装は"汉服" (漢服)
- 女性には唐時代の"唐装"も人気!?
- 漢風唐韻 Facebook
- チャイナドレスは礼服 - ミニはコスプレ向け!?
- 「本物の」チャイナドレスとは?
- チャイナドレスの下には何を着る?
- 男性用の中国服のイメージは"唐装"!?
チャイナドレスの正式名称は"旗袍" (チーパオ)
チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)の起源
"旗袍" [qí páo]の起源は、清時代の後、1912年に成立した共和国としての中華民国が樹立された時代、1920年代に一般的な女性の服装として広まり、国家の礼服のひとつにもなりました。
中には、起源は秦時代または漢時代にまで遡る、という学者もいますが、一般的に"旗袍"は中華民国時代の服、"民国时代" [mín guó shí dài]("民国" [mín guó])の服装と認識されています。
| 初期のチャイナドレス(立体裁断) |
| 初期のチャイナドレス(立体裁断) |
| 初期のチャイナドレス(立体裁断) |
チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)にスリットがある理由
チャイナドレスのスリットの理由は、実用性に由来するといわれています。
チャイナドレスの起源については諸説あるものの、突如生まれたものではなく、"旗袍"の名前のとおり"旗人"の着用した衣服(ガウン)の流れを汲んでいると理解するのは自然なことです。
"旗人"とは、満州人を中心にした清朝の八旗制に属した武人で、当時は男女問わず馬に乗ったことからスリットが必要でした。
ある説では、この時期の"旗袍"は男性用の衣服であったが、女性にも着用されるようになった、ともいわれていますが、この当時の"旗袍"については十分な資料は残っていないようです。
チャイナドレス"旗袍" (チーパオ)の歴史
1920年代から"旗袍"は深く浸透し、40年代に入ると立体裁断が取り入れられて現代でみられる"旗袍"と同じような形となりました。
しかし、50年代からは中国大陸では徐々に冷遇されていくことになります。
特に、60年代の文化大革命の頃になると「封建制の遺物」とか「ブルジョア感情」といった批判の的のひとつになってしまい、中国大陸では完全にすたれてしまいました。
しかし、80年代に入ってからは伝統文化として見直され、映画やテレビ・公演などで復活し、世界に広まりました。
1984年には、中国国務院の女性外交官の礼服に指定されます。
その後、1990年代にはオリンピックや国際会議・博覧会など、多くの行事で礼服として採用されていきます。
2000年代においても同様に、たとえば2014年11月に北京で開催された第22回アジア太平洋経済協力会議では、参加国の首脳夫人の服装として採択されています。
礼服としてのチャイナドレス
ただ「伝統的な礼服」ということで一般的には広まりを見せることはあまりなく、町中においてはホテルやレストランなどの女性従業員が着用するなど、限定的な普及にとどまっていました。
現在もパーティーや婚礼の場のなど、礼服としてチャイナドレスを着ることもありますが、次のような理由から年々減ってきていました。
※中国では結婚式の場でも、招かれる人の服装は結構自由です。
チャイナドレスが着用されなくなった主な理由
- 体形が気になる
- 現代の生活では不便さがある
- 礼服としての意識から場所を選ぶ
- 漢服など他の多くの伝統衣装に比べてデザインが限られる
最近はチャイナドレスに再注目!?
最近は「民族復興」の意識とともに、ファッションのひとつとして一般の人々にも再注目されるようになってきているようです。
それでも、普段着として着用する人は限られていて、全体でいえばまだ ごく一部です。
| 検索サイト"百度"で見る いろいろなチャイナドレス |
中国の検索サイト "百度"で"旗袍"の画像検索結果をもっと見る
漢民族としての伝統衣装は"汉服" (漢服)
中国には多くの民族のいますが、90%以上は漢民族です。
漢民族としての伝統衣装は"汉服" [hàn fú] (漢服)として認識されています。
絶対数でいえば漢服の文化が多数を占めるため、漢服がもっとも有名な中国の伝統服とも言えるのですが、日本では中国の歴史に興味のある人以外には、あまり知られていないようです。
| 中国の伝統服 女性用の漢服(百度百科より) |
| 中国の伝統服 男性用の漢服(百度百科より) |
女性には唐時代の"唐装"も人気!?
| 中国(唐時代)の伝統服 女性用の唐装(百度百科より) |
漢風唐韻 Facebook
| 漢風唐韻 Facebook |
チャイナドレスは礼服 - ミニはコスプレ向け!?
正統派の本物チャイナドレス
| 正統派の本物チャイナドレス(百度百科より) |
| 正統派の本物チャイナドレス(百度百科より) |
正統派に近いチャイナドレス
コスプレ系チャイナドレス
セクシー系チャイナドレス?
「本物の」チャイナドレスとは?
「本物の」チャイナドレスというと、"民国" [mín guó](中華民国時代)の一般的な服装としてか、正式な礼服としてか、によって ずいぶんと変わりますが、ある意味どちらも本物です。
上に掲載した写真のように
当時の形を継承しているものが本物
と言えるでしょう。
もし、高級品を本物とみるなら、その人のお財布事情によります。
高級礼服としてのチャイナドレスは、芸術品の域です。
名画が描かれるなど、高級品となれば正直キリがありません。
極端な例ですが、杭州工芸博物館に収蔵されている"黄金旗袍" [huáng jīn qí páo]は、14kgもの純金製の糸があしらわれた逸品で、お値段は軽く1.5億円を超えます!
| 杭州工芸博物館に収蔵されている"黄金旗袍"は1.5億円超! |
チャイナドレスの下に履くものは?
チャイナドレスの下着は、当初の"民国" [mín guó](中華民国時代)においては、
"衬裙" [chèn qún]
という現代の「スリップ」に近い下着が着用されていました。
| チャイナドレス用の下着 "衬裙" |
現代でも同様に、スリップを選ぶのもありですね。
淡い色合いや薄い生地のチャイナドレスもありますので、このような場合は特に注意が必要です。
専門家のアドバイスによると、チャイナドレスは「上品さの代名詞」なので、次のような下着選びをお勧めしています。
濃い色の下着(ストッキング含む)は避ける
線が出やすい下着は避ける
元々の体の線を押しつぶすような下着は避ける
肩ひもは透明のものが好ましい
男性用の中国服のイメージは"唐装"!?
| 実は伝統服ではなかった!このデザインの"唐装" |
伝統的な"唐装"
| 伝統的な"唐装"(百度百科より) |
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