英語: Ms./Mr. わからない時はどうする? 性別不明の時のための簡単な方法! (ミス・ミセス・ミズ・ミスター)


英語では、男性に対する敬称 Mr.と、女性に対する敬称 Ms./Miss/Mrs.があります。

日本語では性別に関係なく、「○○様」という敬称で迷うことはないのですが、英語では「○○様」という表現はありません。


仕事でメールなどでやり取りする場合、相手の顔が見えないために性別がわからないことがよくありますので、Mr.なのか、Ms.なのか迷ってしまうことがあるかもしれません。

そのようなときの簡単な解決方法をご紹介します。


Ms./Mr. わからない時はどうする?


目次

  • はじめに - Ms./Miss/Mrs.の使い分け
    • 「ミス」も「ミセス」も含んだ一般的な「ミズ」
    • 英国発祥の敬称 "Mx."とは?
    • 間違った使い方

  • 相手の性別がわからない時は使わない

  • 名前から性別を判別する方法

  • 相手に同じ迷いを与えないための心遣い

  • 失礼なく相手に性別を確認する英文の例



中国語の場合はこちら


はじめに - Ms./Miss/Mrs.の使い分け


一応前置きです。 お急ぎの方は飛ばしてくださいね。


Mr. = 男性への敬称 「ミスター」


と分かりやすいですが、女性の場合は3種類ありますね。


Miss = 未婚女性への敬称 「ミス」

Mrs. = 未婚女性への敬称 「ミセス」

Ms. = 一般的に女性への敬称 「ミズ」



「ミス」も「ミセス」も含んだ一般的な「ミズ」


現代では、ほとんどの場合は"Ms."「ミズ」を使います。


"Ms."は、「ミス」か「ミセス」かわからないときだけでなく、女性に対しての一般的な敬称となっています。


なぜ女性は3種類かというと、もともとは"Miss"と"Mrs."が一般的な英語だったのですが、男女平等の考えのもと「男性は未婚や既婚で「ミスター」と変わらないのに、女性だけ区別されるのはおかしい!」という世論が広まりました。


そこで、1950年代に"Ms."が新語として作られたそうですが、一般的になったのは1980年代半ばと言われています。



英国発祥の敬称 Mx.とは?


敬称にてあえて性別を明示することを避けるため、1970年代後半に提唱された表記です。

「ミクス」「メァクス」のように発音します。(発音記号では、それぞれ /mɪks/, /məks/)


"Mx."の"x"は、"Mr.", "Ms.","Miss","Mrs."の"M"以下の部分をすべて表すための「あいまい表記」で、いわゆる「トランスジェンダー」*とは無関係です。

* 生まれた時に割り当てられた性別が自身の性同一性またはジェンダー表現と異なる人々を示し、「トランスジェンダー=性同一性障害」ではない。(トランスジェンダー - ウィキペディア)


"Mx."は2010年代中ごろから後半にかけ、政府機関でも公式に認可され、英語辞典である「オックスフォード辞典」("Oxford Dictionary")にも掲載されています。


"Mx."は性別を表さないことから、日本語の「様」に最も近い表記となります。


しかし筆者は、"Mx."は認知は広まるものの、一般的に使用される機会はかなり限定的だと考えています。

理由は、英語では日本語の「様」に比べて、使う必要がある場面は極端に限られるためです。



間違った使い方


英語が母国語以外の人で、まれに"Ms. Mary"とか"Mr. David"といったように、下の名前(ファーストネーム)に敬称をつけてしまう人がいますが、これは正しくありません。

敬称をつける場合は、姓(ファミリーネーム)、または姓名(フルネーム)に限られます。


相手の性別がわからない時は使わない


かなり確度の高い判別方法は下で紹介しますが、


一番簡単な方法は「Mr.もMs.も使わない」ことです。


日本語だと「○○様」をつけないなんて失礼!と思われるかもしれませんが、英語では


"Dear XXX"

"Hello XXX"


と、"XXX"の部分にフルネーム(名前 苗字)を入れれば、ビジネス上のお客様へのメールにおいても十分です。

"Dear"は「親愛なる」と訳されるだけあって、親近感を演出しますので、ビジネスにおいては、フルネームと合わせることで逆に丁寧さを出すことになります。


少しやり取りした後は、頃合いをみてファーストネーム(下の名前)だけにすれば、打ち解け感も十分演出できます。


もっと距離感が近くなれば、ビジネスでも


"Hi, XXX"


という表現でも普通です。




Dr.(博士・医師)やProf.(教授)などの性別不問の敬称を使う


「やはり敬称はつけたい」という場合、社会的地位を表す敬称であれば、性別不問です。

立場によっていろいろありますが、英語で頻度が高い敬称は下記のものがあります。


Dr. = Doctor:

主に博士号を持った方への敬称です。医師だけではありません。


Prof. = Professor:

大学などの先生を表します。博士号を持つ方には、通常はDr.とします。


Rev. = Reverend:
Pr. = Pastor:

キリスト教の牧師を表します。



名前から性別を判別する方法


硬い文章にしたい場合など、どうしても"Ms."や"Mr."をつけたいときの判別方法です。

確度の高い方法を2つご紹介します。


  1. ネットの画像検索を使う

  2. 名前の最後の文字に注目する (主に欧米人の名前の場合)


少し話はそれますが、Ms.やMr.などの敬称をつける場合は、フルネームか苗字を書きます。

通常、ファーストネーム(下の名前)のみに、Ms.やMr.といった敬称はつけません。


1. ネットの画像検索を使う


GoogleやMicrosoft Bingなど、世界で幅広く使われている検索エンジンには、画像検索機能があります。

相手の名前で検索して、画像一覧を表示してみます。


たとえばGoogleで、日本人の名前"Taro Suzuki"の検索結果は、下のようになります。(顔の部分には ぼかしを入れています。)


連絡する相手本人でなくとも、名前が男性のものか、女性のものかの判別はすぐにわかります。


もちろん、男女ともで使われる名前もありますので、そのような場合はあきらめて使わないか、相手に聞くしかありませんね。



2. 名前の最後の文字に注目する (主に欧米人の名前の場合)


2つめは、ヨーロッパやアメリカ大陸系の人の名前に限定されますが、名前の最後の文字が"a"か"o"で終わるかを見る方法です。


中国人や韓国人の場合でも、自分で英語名をつけている人が少なからずいます。

相手からのメールの署名に書いてあることもありますし、メールアドレスが"mike.wang@company.com"となっていたりする場合もありますので、この方法が使えるかもしれません。


英語についで、スペイン語は多くの人が話す人口が多い言語で、おなじくラテン語がルーツです。

また、イタリア語やポルトガル語などもスペイン語と近い言語とされています。


そのようなスペイン語には、すべての名詞に「男性名詞」と「女性名詞」が存在します。

つまり、性別が存在しないすべてのものでも、いずれかの性別に属しています。

その判別のひとつの方法として、名詞の最後の文字が"a"か"o"で終わる方法があります。


本 = libro = 男性名詞

家 = casa = 女性名詞


ラテン語がルーツの言語では、人の名前においても同様の傾向と考えて問題ありません。


もちろん、アジア人には当てはまらないですし、スペイン在住のアジア人、ハーフなどの場合もありますので、その名前自体が英語っぽいか、スペイン語っぽいか少し注意は必要です。


これらの2つの方法をあわせることで、かなりの高い確度で判別できます。


万一、不安が残れば"Ms."や"Mr."はあきらめてください。



相手に同じ迷いを与えないための心遣い


返信の時などに、外国人にとって日本人の名前も性別不明です。自分の性別を明確に伝えることで、相手に安心感を与えることになるかもしれません。

相手に同じような迷いを与えないために、このような表現を付け加えると良いですね。


  1. "My name is Mr. Taro Suzuki."

  2. "My name is Taro Suzuki (Mr.)."

  3. "I am Taro Suzuki (Mr.)."


日本語の感覚だと1.のような表現は、「自分に○○様とつけるなんて!」と思われるかもしれませんが、まったく問題ありません。




例文: どのようにお呼びしたらよろしいでしょうか?


相手の呼び方を聞きたい時は、このような表現ができます。


How should I call you?


もっと丁寧に聞きたい場合は、このような表現もあります。


How should I address you?


この場合の"address"は「住所」という意味ではなく、「呼びかける」という意味になりますが、硬い表現になります。




失礼なく相手に性別を確認する英文の例


最後に、英文で丁寧に相手の性別を確認するための例文を作成してみました。

この英文は、できるだけ日本人的な感覚を前面に出したものです。


よほどのことがない使うことはないですが、できるだけ英文に近い日本語訳をつけていますので、参考に抜き出してみてくださいね。


I thought I should put “Ms.” or “Mr.” in your name on this email. This is because the many Japanese feel that the title is necessary for proper manners.

If you do not mind, could you please let me know how I can call you?


このメールの貴方のお名前に、“Ms.”または“Mr.”をつけるべきだと考えました。これは多くの日本人が礼儀として敬称が必要と感じているためです。

もし差し支えなければ、貴方をどのようにお呼びすればよいか、教えていただけませんでしょうか?



この記事が、お役に立てると嬉しいです。

今回もお読みくださり、ありがとうございました。


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